こんにちは、重症心身障がい児ママのふくたろうです
小さなお子さんが突然熱性けいれんを起こすと、驚きますよね
次男は今2歳ですが、すでに4回熱性けいれんを経験しました
次男のように脳に疾患がある子でなくても、熱性けいれんを起こすことは珍しくありません
そして熱性けいれんは繰り返すことも多いので、親としてはすごく心配です
こちらの記事では、熱性けいれんの
- 基礎知識
- 対処法
- 繰り返す子のために準備しておくべきもの
などの情報を、私が医師に教わったアドバイスを元にご紹介します
こちらの記事をお読みいただき、熱性けいれんを起こしても慌てないように備えましょう
目次
【熱性けいれんの基礎知識】原因・繰り返す可能性
熱性けいれんとは?
- 生後半年から6歳前後までの子供に起こる
- そのうち1歳台が1/3
- 発熱に伴って起こるけいれん
- 10人に1人が経験する
1回のみという子供もいれば、発熱のたびに起こす子供もいます
原因
熱性けいれんの原因は、完全には明らかになっていません
可能性として発熱に関連して神経ネットワークの制御が取れなくなることから起こすと言われています
また、親に熱性けいれんの経験があると、子どもも熱性けいれんを発症する可能性が高まるといわれており、遺伝的な要素も推定されています
熱性けいれんは発熱を元に発症するけいれんで
- ウイルスや細菌などの感染症
- 予防接種の副反応
などにより、熱を出した時に起こります
症状
熱性けいれんの症状
- 38℃以上の高熱から24時間以内に生じる
- 左右対称性
- 意識がなくなる
- 顔色が悪くなる
- 手足のけいれん
- 呼びかけに反応がなくなる
熱性けいれんのほとんどは2〜3分ほどのおさまり、その後は寝てしまう子供が多いです
昼は元気だったのに、夕方~夜に『あれ?ちょっと熱くない?』と思っていたら、けいれんします
けいれんを繰り返す可能性
初めて熱性けいれんを起こした年齢が1歳未満であった場合は、熱性けいれんを2回以上繰り返す割合が高い
上記のように言われていますが、主治医によると、実際に2回目のけいれんが起こるか否かを予測することは困難ということでした
何度も繰り返すようであれば
- 医師と管理方針を検討
- けいれん予防の坐薬または粉薬などが処方されます
坐薬はダイアップ坐薬、粉薬はセルシン散が一般的です
通常は年齢を重ねると、熱性けいれんを起こすことは少なくなっていきます
なお、熱がない状態でけいれんを起こす場合は、てんかんの可能性があるので検査が必要です
後遺症
熱性けいれんは通常数分間で自然におさまるので、基本的には脳に対してダメージが残ることはありません
しかし、けいれん重積(長時間けいれんが続く場合)は脳に後遺症が残る可能性が高まります
その場合は医療機関でけいれんを止める必要があります
けいれんが続くと脳に酸素の供給ができなくなるので、救急車を呼んで病院に運んでもらいましょう
最長40分けいれんが続いたことも・・
熱性けいれんの対処法
熱性けいれんを起こしたときの対処法を紹介します
するべき4つのこと
子供がけいれんを起こしている状況では、なかなか落ち着いて行動することは難しいです
なのでこの4つを覚えて行動しましょう
- スマホなどでけいれんの様子を録画
- けいれんしている時間を計測
- 体全体を横向きに
- けいれんが5分以上続く場合は救急車をよぶ
けいれんの様子を録画、時間を記録することで、医師への説明がスムーズになります
けいれん中に嘔吐をすると窒息する恐れがあるため、体を横に向けた姿勢にさせることが大切です
- 顔のみでなく、体全体を横向きに
- 平ら場所に静かに寝かせる
- 呼吸が楽にできるように、衣服の胸元をゆるめる
- 体を押さえつけたり、口のなかに手や物を入れるのはNG
救急車をよぶ場合
熱性けいれんは、多くの場合数分以内におさまりますが、5分以上続く場合には救急車をよびましょう
けいれんが起こったとき、時間外受診をする目安は以下の通りです
- 5分以上続く時
- 起こる前から意識がおかしい時
- 止まってからも意識が戻らない時
- 1回の発熱でけいれんを2回以上起こした時
- けいれんが片方だけの時
- けいれん後にまひがある
- 6カ月未満または6歳以上で起こった場合
- 家族にてんかんの方がいる場合
- 発達障害・神経障害がすでにある場合
- 起こる24時間以上前から高熱が続いていた場合
『動揺し、対応できなくなってしまった場合は救急車を呼んでも構わない』と救急隊員さんは言っていました
ちなみに次男はけいれん重積を経験しているので、5分以上続いたら即救急車という指導をされています
熱性けいれんに備えて私がしている準備
次男は熱性けいれんを繰り返す子なので、私はけいれんに備えていくつか準備をしています
- けいれん時間を計測するアプリを入れる
- 入院セットを用意しておく
- かかりつけ病院の電話番号をメモして貼っておく
けいれんを計測するアプリについては、陣痛アプリを使っています
陣痛アプリは
- けいれんが始まった時刻
- けいれんが継続した時間
を計測できるので、医師に説明するときに役立ちます
てんかん専用のアプリもありますが、陣痛アプリの方が使い方が簡単です
また、次男の場合は【けいれん→入院】のパターンが多いので、入院準備をしておき、それを持って救急車に乗り込みます
鼻水をとめる薬はけいれんを起こしやすい?
熱を出ると一緒に鼻水も出てくる、というパターンは多いです
しかし、鼻水止め=抗ヒスタミンは
- けいれんを起こしやすくなる
- けいれんの時間が長くする
といった可能性がある、熱性けいれんガイドラインでは「注意すべき薬剤」とされています
このことから鼻水が出ることの多い次男は、薬ではなく電動の鼻水吸引機を使用しています
こちらがあれば
- 鼻水を吸ってもらいに耳鼻科に行かなくてもいい
- 鼻の通りが良くなることで寝つきが良くなる
ということで、愛用しています
手動のものや、4000円ほどのハンディタイプのものと色々試しましたが、値段が安いものはあまりとれない・・・
圧を調整できるタイプの方がよく取れるので最近はこればかり使ってます
私が購入したエレノアはコンパクトで持ち運びが簡単なのがポイントです
熱性けいれんについての情報まとめ
今までの熱性けいれんについての情報を簡単にまとめると
- 生後半年~6歳の子供が起こす
- 10人に1人に起きる
- 1歳未満で起こした場合は再び起こす可能性が高い
- 基本的に後遺症の心配はない
- けいれん重責を起こすと後遺症の可能性も
- けいれんが起きたら体を横にし、録画する
- 5分以上けいれんが続く場合は救急車をよぶ
正しい知識を持ち、熱性けいれんが起きた場合は速やかに対処しましょう
お読みいただきありがとうございます
参考になれば嬉しいです
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